アレルギーの診療

・耳鼻咽喉科で扱う主なアレルギー疾患はアレルギー性鼻炎と軽症のアレルギー性結膜炎です。アレルギー性鼻炎の中で花粉がアレルギーの原因となるものを、花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)といいます。
季節に関係なく症状がでるハウスダスト・ダニが原因となるもの(通年性アレルギー性鼻炎)があります。

・抗アレルギー点眼剤で改善しない重症なアレルギー性結膜炎は、ステロイド点眼剤の適応となります。以前はステロイドの点眼剤も処方しておりましたが、ステロイド点眼剤によって眼圧が上昇する場合があるため、現在は眼科受診をお勧めしております。眼科にて眼圧のチェックがされてステロイド点眼剤を処方されている患者様で、時間的に余裕がなく一時的にステロイド点眼剤を希望された場合に限り処方することは可能です。

・蕁麻疹を除く、金属アレルギー光線アレルギーなどの皮膚疾患に関しても皮膚科受診をお勧めしております。これらのアレルギーの検査は皮膚に対してパッチテストが必要となりますが、この検査は皮膚科で行っているためです。耳鼻咽喉科でのアレルギー検査は主に血液検査によって特異的IgE抗体を測定します。

アレルギーの検査

鼻汁好酸球検査

鼻汁を綿棒でぬぐい、鼻汁中に含まれる好酸球の有無を調べます。

好酸球はアレルギー疾患で血中に増加する白血球の一種で、アレルギー性鼻炎の鼻汁中に出現します。細菌やウイルス感染による鼻汁では主に好中球が増加します。

現在出ている鼻汁がアレルギーによるものなのか、風邪などの感染性の鼻汁なのかの鑑別の指標となります

非特異的IgE抗体検査

非特異的IgE抗体とは、IgE抗体の総量のことでこの値が高いほど強いアレルギー体質であると言えます。但し肝疾患や膠原病、抗IgE症候群などアレルギー疾患以外でも高値となることがあります。喫煙者は高値を示す傾向があります。

特異的IgE抗体検査

ハウスダスト、スギなどの個別の抗原に対するIgE抗体の量を調べる検査です。0から6までのクラスに分けられ、クラス2以上が陽性と判定されます。個別の抗体に対するアレルギーの有無がわかります。一般的に抗体値が高いほうが症状が強い傾向が見られますが、抗体値が高くても症状が見られない場合もありますので、同じ値であっても症状には個人差があります。尚この検査は、保険診療では1回の採血で13項目までとなります。

Viewアレルギー39

39種類のIgE抗体の量を調べるセット検査です。アレルギーが疑われるが、原因となる物質がわからない時などにお勧めできる検査です。

舌下免疫療法

舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)はアレルギーの原因物質(抗原)を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく、根本的な体質改善が期待できる治療です。治療期間は3年以上が推奨されています。約70~80%の方で効果があったとされており、そのうちの20%は症状が出なくなったと報告されています

詳しくは「舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)について」をご覧ください。
※舌下免疫療法は、初回のみ1時間程お時間がかかりますので、午前は11時まで、午後は18時までにご来院ください。