シニアの健康

シニアの健康をサポート

耳鼻咽喉科の診療範囲は耳、鼻、のど、首といったいわゆる脳と眼と歯を除いた頭から首までが該当します。耳の痛み、鼻水鼻づまり、のどの痛み、声のかすれ、首の腫れやめまい、いびきなどがあります。

コロナやインフルエンザなどのウイルス疾患や溶連菌などの細菌感染の治療は耳鼻科が最も得意とするものです。

抗原検査を行っているのでこれらの感染が気になる方はご受診してください。

耳鼻咽喉科では『みみ・はな・のど』の専門的な診療を行っており、速やかな症状の改善、疾患の効果的な治療が可能です。気になることがありましたら、なんでもお気軽にご相談ください。

当日に順番予約OK・1か月前からの時間指定予約もOK

休診日:水曜日・日曜日・祝日

いいだ耳鼻咽喉科
お気軽にご相談ください。

高齢(シニア)に特に気をつけて欲しいこと

注意が必要な症状

  • 突然の聴力低下や耳鳴り
  • 激しいめまい
  • 持続する鼻出血
  • のどの痛みや飲み込みの困難が2週間以上続く場合
  • 声のかすれが2週間以上続く場合
  • など

自己管理は重要ですが、心配な症状がある場合は、躊躇せずに医療機関を受診してください。

加齢に伴う聴力低下や耳鳴り

急を要する危険な症状・サイン
  • 突然の聴力低下(特に片耳)
  • 耳鳴りの急激な悪化
  • めまいを伴う聴力低下

これらの症状は、突発性難聴や聴神経腫瘍などの可能性があり、早期治療が重要です。

起こりうる事故や問題
  • 電話やドアベルが聞こえず、重要な連絡を逃す
  • テレビの音量が大きくなり、近隣とのトラブルの原因に
  • 交通事故のリスク増加(車や自転車のクラクション、救急車のサイレンが聞こえにくい)
対策
  • 定期的な聴力検査を受ける
  • 必要に応じて補聴器の使用を検討する
  • 家族や周囲の人に聞こえにくさを伝え、サポートを求める

嚥下困難(唾液が出にくい)

危険な兆候
  • 食事中にむせる頻度が増える
  • 食べ物や飲み物が飲み込みにくい
  • 食事に時間がかかるようになる
  • 声質の変化(ガラガラ声になる)

これらの症状は誤嚥性肺炎のリスクを高めます。

対策
  • 食事の際はゆっくり、よく噛んで食べる
  • 食事の姿勢を正す(背筋を伸ばし、あごを引く)
  • 嚥下体操を行う(医師や言語聴覚士に相談)
  • 食事の形態を調整する(刻み食やとろみ食など)

高齢になり、飲み込みの動作を行う筋肉が痩せて十分な筋力が保てなくなると、飲み込みにくさを感じることがあります。
また腫瘍などの腫れ物があったり、声帯を動かす神経が麻痺している場合などもありますので気になる方はご気軽にご相談ください。

高齢になってくると加齢変化によって唾液腺が委縮してくるため、唾液の分泌量が減ります。
委縮してしてしまった唾液腺を再生させることはできないため、こまめな水分補給をお勧めしております。

※シェーグレン症候群といった膠原病や血糖値が高いためののどの渇きが原因の場合もあります。

睡眠時無呼吸症候群

注意すべき症状
  • 大きないびき
  • 睡眠中の呼吸停止(家族に指摘されることが多い)
  • 日中の強い眠気
  • 起床時の頭痛
  • 夜間頻尿
危険性
  • 高血圧
  • 心臓病
  • 脳卒中のリスク増加
  • 日中の事故(居眠り運転など)
対策
  • 体重管理(肥満の改善)
  • 睡眠姿勢の工夫(横向き寝など)
  • 医師の診断を受け、必要に応じてCPAP療法などの治療を行う

こんなときには相談を

コロナ・インフルエンザかどうか検査をしてほしい

コロナやインフルエンザなどのウイルス疾患や溶連菌などの細菌感染の治療は耳鼻科が最も得意とするものです。抗原検査を行っているのでこれらの感染が気になる方はご受診してください。

いいだ耳鼻咽喉科 院長写真
引用元:NHK:https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20230418b.html

補聴器の適応があるか調べたい・相談したい

1,補聴器の適応について

半年以上前から聞こえにくく、治療可能な耳の病気がない方で、平均聴力レベルで40dB以上の方(40dBより小さい音が聞こえにくい方)は補聴器の適応となります。

2,補聴器の使用開始時期について

よく『補聴器使った方がいいでしょうか?』という質問を受けるのですが、上記の適応範囲の聴力の方に限らず『ご本人が聞こえにくさを感じていて、補聴器を使ってみたいと思った時は使った方がよいです』とお答えしております。

本人は使いたくないけど、ご家族に使った方がいいと連れてこられて補聴器を作成した方はそのうち使わなくなってしまう方が多いからです。

※補聴器は安くても10万円以上はする医療機器ですが、近隣のご住まいの方(北区、文京区、豊島区、荒川区、足立区など)は区によって所得制限の有無や金額に差はありますが補聴器購入の助成金制度がございますので、お住いの区役所へお問い合わせの上ご確認ください。

耳あか取りだけで来てくださっても大丈夫ですよ。

みみのお困りごとを相談したい

  • 耳あか取りをしてほしい
  • 聞こえにくい
  • 耳が痛い
  • 耳がゴソゴソする
  • 耳が詰まった感じがする
  • (突発性難聴の初期症状であったり、稀に鼻の奥の癌によって耳と鼻をつなぐ耳管を閉塞している場合もあります。)

  • テレビの音量が上がった
  • 耳鳴りがする
  • 話をしているのは分かるが何を言っているのかがわからない
  • (いわゆる老人性難聴(加齢に伴う聴力低下)の場合、内耳の感度の低下とともに内耳と言葉を理解する脳の部分をつなぐ神経の劣化を伴うため言葉の聞き分けが難しくなる場合があります。またこの神経周囲に発生した腫瘍や炎症の腫れによる圧迫で起こることもあります。)
    対策としては、MRIなどの画像検査で異常がないことを確認します。老人性難聴の場合は薬で治るものではないので補聴器による聞こえの補助を行うこととなります。ただし、補聴器を使っても劇的に改善する訳ではないため、細かい調整が必要となります。)

  • 補聴器の調整をしてほしい

はなのお困りごとを相談したい

  • 鼻詰まりがなかなか治らない
  • (鼻茸(鼻のポリープ)によるものや、市販の点鼻薬の使い過ぎによる場合があります。)

  • 黄色や緑っぽいどろっとした鼻水
  • (このような粘性鼻汁が持続すると、顔が痛くなったり、耳と鼻をつなぐ耳管を通じて炎症が耳まで広がり中耳炎を起こすこともあります。)

  • 鼻声
  • 鼻が痛い
  • (副鼻腔の急な炎症によって、副鼻腔内に粘性鼻汁が充満し、副鼻腔内部から頭蓋骨を圧迫することによる痛みや三叉神経という顔の表面の知覚を感じる神経の痛みの場合もあります)

  • 鼻血が出やすい
  • (頻回に起こる鼻出血や、一度出るとなかなか止まらない鼻出血は鼻の癌からの出血である場合や、動脈が切れての出血の可能性があり、症例によっては大きな病院での入院加療となることがあります)

  • 鼻水がとまらない
  • くしゃみが出る
  • 鼻水のお掃除をしてほしい

のどのお困りごとを相談したい

  • 喉の痛みや違和感を訴える
  • 咳や痰が続く
  • よくむせる
  • 飲み込みにくくなった
  • 唾液が出にくい
  • 味がしない
  • 食事に時間がかかるようになった
  • いびきをかく
  • のどが赤い
  • 声枯れ

予防と自己管理について

適切な耳の清掃方法

日常のケア
  • 耳掃除は過度に行わず、外耳道入り口程度にとどめましょう。
  • 耳垢が気になる場合は、耳鼻科で専門的なクリーニングを受けることをお勧めします。
聴力の保護
  • テレビやラジオの音量は控えめに設定しましょう。
補聴器の管理(使用者の方)
  • 毎日清掃し、就寝時は外して乾燥させましょう。
  • 定期的に専門家による調整を受けましょう。

鼻腔洗浄の方法

鼻腔の保湿
  • 乾燥時期は加湿器を使用し、適度な湿度(50-60%)を保ちましょう。
アレルギー対策
  • 花粉の時期は外出時にマスクを着用しましょう。
  • 帰宅後は手洗い、うがい、洗顔を行いましょう。

のどの保湿方法

保湿と清潔
  • こまめな水分補給を心がけましょう。
  • うがいを習慣化し、のどの清潔を保ちましょう。
嚥下機能の維持
  • 毎日、「あ、い、う、え、お」と大きな声で発声する練習をしましょう。
  • 食事の際はよく噛んで、ゆっくり食べましょう。

よくある質問


はい、加齢による聴力低下(老人性難聴)は一般的です。ただし、急激な聴力低下は異常な可能性があるため、医師の診察を受けることをお勧めします。

両耳に補聴器を装用すると、音の方向感や騒音下での聞き取りが改善されるため推奨されますが、聴力状態や生活環境によって判断します。医師や認定補聴器技能者と相談しましょう。

はい、食道の入り口付近のがん(下咽頭がん)や声帯付近のがん(喉頭がん)は初期の場合はのどの違和感しか自覚症状がない場合もあります。
のどの違和感が2週間以上続く場合は、精密検査が必要です。がんの可能性は低いですが、早期発見・治療のため、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。
ファイバースコープによる診察で確認できますので、がんが心配な場合はぜひ医師にご相談ください。

はい、高齢になってから花粉症を発症することもあります。症状が気になる場合は、耳鼻咽喉科で適切な診断と治療を受けましょう。

加齢や薬の副作用で唾液分泌が減少することがあります。水分摂取を増やし、シュガーレスガムを噛むなどの対策が有効です。改善しない場合は、耳鼻咽喉科で原因を調べましょう。

まずは耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。内耳性めまいが多いためです。ただし、ろれつが回らない、激しい頭痛を伴う、手足のしびれや動きにくい、温度や痛みを感じないなどの症状がみられる場合は脳神経外科を受診してください。

いびきが激しい場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。この状態が続くと、高血圧や心臓病のリスクが高まります。
耳鼻咽喉科で検査を受けることをお勧めします。

過剰な耳掃除は耳を傷つける可能性があるため、お勧めしません。耳垢が溜まって気になる場合は、耳鼻咽喉科で安全に除去してもらいましょう。

原因(アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など)によって治療法が異なります。症状が長引く場合は、耳鼻咽喉科で診察を受け、適切な治療を行いましょう。

加齢により嚥下機能が低下することはありますが、脳梗塞や神経疾患の症状の可能性もあります。誤嚥性肺炎のリスクもあるため、耳鼻咽喉科で適切な検査と対策を行うことが重要です。

付き添いをご検討の方へ(ご家族の方・ヘルパーの方)

1. 事前の準備

症状の記録

患者さんの症状をできるだけ詳しく記録してください。いつから始まったか、どのような状況で悪化するかなどの情報は診断に役立ちます。

服薬リストの準備

現在服用中の薬(処方薬、市販薬、サプリメントを含む)のリストを作成してください。

聴力検査の準備

聴力検査が予定されている場合、耳垢の蓄積がないか事前に確認してください。ただし無理して除去する必要はありません。検査前に医師が除去いたします。

2. 診察時の注意点

コミュニケーションのサポート

患者さんの聴力低下や認知機能の状態に応じて、医師とのコミュニケーションをサポートしてください。

症状の説明補助

患者さんが症状をうまく説明できない場合は、あなたの観察結果を医師に伝えてください。

質問の準備

診察前に患者さんと相談し、医師に聞きたいことをリストアップしておくと良いでしょう。

3. 診察後のフォローアップ

治療計画の理解

医師の説明を患者さんと一緒に聞き、治療計画を正確に理解してください。不明点があればその場で質問しましょう。

服薬管理のサポート

新しく処方された薬がある場合、正しい服用方法を確認し、患者さんをサポートしてください。

フォローアップ予約の管理

次回の予約日を確認し、患者さんのカレンダーに記入するなどして、受診忘れを防ぎましょう。

4. 日常生活でのケア

症状の観察

日々の症状の変化に注意を払い、悪化した場合は速やかに医療機関に相談してください。

生活習慣のサポート

医師の指示に基づいた生活習慣(例:禁煙、適度な運動)をサポートしてください。

補聴器の管理

補聴器を使用している場合、定期的な清掃と電池交換をサポートしてください。

5. 緊急時の対応

突然の聴力低下、激しいめまい、持続する鼻出血などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関に連絡してください。

付き添いの方の存在は、高齢者の方の健康管理において非常に重要です。患者さんの快適な診療と適切な治療のために、ぜひ上記の点にご配慮ください。不明な点がございましたら、遠慮なく医療スタッフにお尋ねください。