治療方針
可能な限り耳診察用の顕微鏡を使って処置を行います。除去前後の状態の画像をお見せするようにしております。
よくある質問
まず耳垢には日本人に多く見られる乾燥したタイプと欧米人に多く見られる湿ったタイプがあります。
この差は皮脂腺からの分泌物の量の違いによるもので、分泌量が多いものが湿ったタイプとなります。
この差は皮脂腺からの分泌物の量の違いによるもので、分泌量が多いものが湿ったタイプとなります。
乾燥したタイプであれば特に耳掃除の必要はないか、あっても月に2、3回軽めに掻きだす程度で十分です。
湿ったタイプの場合は、貯まってしまってから掃除をしようとしても、かえって押し込んでしまう場合がみられるため、注意が必要です。
私自身が湿ったタイプであり、耳のケアーは毎日風呂で耳の周りと入口部分を軽く洗って、綿棒で濡れた部分の水分を取る程度ですので、湿ったタイプの大人の方にはそのようにアドバイスをしております。
お子さまの耳掃除については、湿ったタイプは耳の入口を風呂上がりに軽く拭く程度であれば毎日やっても大丈夫ですが、乾燥タイプは頻回な掃除の必要もありません。
どちらのタイプかわからない場合は耳鼻科の診察を受ければ確認できます。
ただお子さまの耳掃除は耳の穴も小さく、自宅では難しい場合も多いので受診をお勧めしています。
ちなみに耳鼻咽喉科医である私自身も、自宅での子供の耳掃除は難しいため、クリニックに連れてきて行っております。
ご家庭で無理に取ろうとすると外耳や鼓膜を傷つける可能性もあるので、耳鼻科を受診し除去してもらったほうがいいでしょう。完全に固まってしまっている場合は耳垢を柔らかくする薬を使うことによって安全に除去できます。