聞こえにくい・聞こえが悪いときの原因
聞こえが悪いときの原因は、①外耳にある、②中耳にある、③内耳にある、場合があります。
①外耳が原因の場合は外耳道炎、耳垢栓塞、外耳道異物などが考えられます。
②中耳が原因の場合は急性中耳炎、慢性中耳炎、滲出性中耳炎、真珠腫性中耳炎、などが考えられます。
③内耳が原因の場合は突発性難聴、メニエール病、騒音性難聴、外リンパ漏、老人性難聴などが考えられます。
治療方針
診察にて、①外耳や鼓膜に異常が見られないようであれば、②中耳の確認のためティンパノグラム(鼓膜の動きを確認する検査)と③内耳の確認のため聴力検査を行います。
滲出性中耳炎と診断された場合、特に鼻症状のない方は鼻の奥の腫瘍(上咽頭がんなど)が原因であることもまれにあるので、ファイバースコープにて上咽頭の診察も行います。
また内耳が原因と思われる難聴の中には、まれに脳と耳を結ぶ神経の腫瘍(聴神経腫瘍)が原因である場合があるため場合によっては、MRI検査を行う場合もあります。
多く見られる疾患
①外耳が原因の場合は外耳道炎、耳垢栓塞、外耳道異物などが考えられます。
②中耳が原因の場合は急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、などが考えられます。
③内耳が原因の場合は突発性難聴、メニエール病、騒音性難聴、外リンパ漏、老人性難聴などが考えられます。
よくある質問
とは言え、ご年配の方は耳が遠い事は恥ずかしいといった感情や補聴器を付けても周りの音がうるさくなるだけで聞こえないといった先入観が先行して、まだ大丈夫と先延ばしされる方が多いのが現実です。
しかし、耳が遠くなった事は決して恥ずかしい事ではないですし、補聴器を使う上で一番大切なのは、まず補聴器を使った耳の聞こえ方に慣れることなのです。
すぐに快適に聞こえるようになるわけではないのです。
補聴器を初めて使ったとき、当然周囲の音が大きく聞こえますが、これは補聴器が周りの音を大きくした結果、今まで聞こえてなかった音が聞こえているだけなのです。頭にいきなり多くの音情報が入ってきたため、頭が必要な音情報かそうでないかを判断できず、全ての音を認識してしまうためそう感じるのです。
これは使い続けて補聴器を使った聞こえに慣れる事によって気にならなくなります。
ですから重度の難聴になってから補聴器を使おうとすると、この今まで聞こえてなかった音とのギャップが大きいため、慣れるまでに時間がかかってしまいます。これを理解していないと、うるさくて邪魔なものとなって使わなくなってしまうのです。