かゆみ

治療方針

可能な限りマイクロスコープや顕微鏡にて、外耳道や鼓膜、鼻腔の状態の確認を行い、記録された画像をモニターでお見せしながら、状態の説明をさせていただきます。

多く見られる疾患

外耳道

症状:耳の痒みや痛みがあり、耳を引っ張った時に痛みがある場合は可能性が高いです。視診にて外耳道の発赤や腫脹が見られれば診断が確定します。

治療:外耳の入口付近の炎症は軟膏を塗布、外耳道内の炎症は点耳薬などで治療します。発赤腫脹がひどい場合は抗生剤の内服も併用致します。

外耳道湿疹

症状:耳の入口付近が痒く、外耳道入口部の皮膚が荒れている場合に診断されます。

治療:軟膏の塗布です。外耳炎を併発する場合が多く、その場合は同時に治療致します。

鼻前庭炎、鼻前庭湿疹

症状:鼻の入り口付近の痛みやかゆみがあり、出血や浸出液の固まり、カサブタなどが付着しているような場合に診断されます。

治療:決してカサブタなとの付着物は無理に取ろうとせずに、風呂上りなど鼻が加湿されて付着物がやわらかくなったときに優しく取り、その後軟膏を塗布します。

よくある質問


外耳の炎症や湿疹がある間は痒みは治まりません。耳の痒みで受診される方の大半は耳をいじり過ぎている場合が多く見られます。とにかく耳をいじらないことです。綿棒で強めに擦ったり、特に金属や竹でできたいわゆる『耳かき』を使って痒い所を掻くことは絶対にやめてください。この道具の本来の目的は『痒い所を掻く』のではなく『耳垢を掻きだす』ことです。
外耳炎を予防又は悪化を防ぐには、耳掃除は風呂上がりなどに耳が濡れた部分を、綿棒で軽く拭く程度にとどめてください。そして痒みがある時は軟膏を塗布してください。少しでも痛みを感じた場合はすぐに中止してください。